また、睡眠物質のなかには、ストレスにかかわるホルモンの作用を打ち消すようなはたらきを示す物質が存在することもわかってきました。
つまり、ストレスへの抵抗力を高める作用です。
デルタ睡眠誘発ペプチドがそれです。
この物質は、ストレスホルモン(副腎皮質刺激ホルモン)の分泌を抑制しますし、強力な鎮痛作用をもっています。
ちなみに、ソ連ではアルコール中毒者対策として、デルタ睡眠誘発ペプチドの抗不安作用に着目して、大規模な臨床応用が計画されています。
また、別の睡眠物質であるウリジンの脳下垂体への取り込みは、副腎皮質刺激ホルモンによって阻害されます。
いっぽう、副腎皮質刺激ホルモンが分解されると、二種類の代謝産物ができますが、これらの一方はノンレム睡眠、他方はレム睡眠をひきおこすことが知られています。
こうして、ストレスと羽毛 フトンでの睡眠との関係がいまや分子レベルで説明されようとしているのです。