レム睡眠の回数はやや減少し、若い人では布団 羽毛での睡眠の後半に多いのに対して、老人では前半にもみられ、一夜を通じてほぼ一定となります。


老人の眠りの特徴を一口でいうとすれば、熟眠障害でしょう。


その結果、眠りが不足して、昼間居眠りをして不足分を補うことになるのです。


老人になるとS4が減少します。


これは徐波(デルタ波)の振幅が減少することによるものです。


この変化は睡眠の代謝モデルで説明されています。


このモデルに従うと、覚醒時に脳内で起こる過程を逆にもどすように働くのがノンレム睡眠です。


ノンレム睡眠のS2、S3、S4と進むにつれて、逆もどし過程の速度あるいは強さがだんだん増すのです。


他の代謝過程と同じように、睡眠の逆もどし作用の最初の速度は利用しうる基質の量によって決まります。


この量は覚醒中の脳の活動の強さと期間の函数です。


したがって、睡眠の代謝モデルに従うと、老人の罰の量が減少するのは、覚醒時の脳の活動が低下していることによることになります。


老人ではしばしば眠りが障害されていることが質問紙による調査で確かめられています。


このような調査の1つに、100万人以上の人たちを対象にしたアメリカ癌協会の疫学的研究の一部として得られたものがあります。


これは6年間の追跡調査をしたもので大変おおがかりなものです。

青年の揚合、ベッドに入ると、短い覚醒期(平均10分)があって、浅い睡眠第1段階(S1)から深い唾眠第4段階(S4)まで、30分ぐらいで進みます。


S4がおよそ30分続くと急に浅くなってレム睡眠に入ります。


眠りに入ってから約1時間ぐらいノンレム睡眠が続かないとレム睡眠が起こりません。


しかも最初のレム睡眠は持続時間が短く、しばしば脱落して出ないことがあります。


レム睡眠のあと再びノンレム睡眠に入ります。


こういうことを一晩に4、5回くりかえしながら、だんだん浅いノンレム睡眠が多くなり、それと平行してレム睡眠が長く続くようになるのです。


したがって、一晩の眠りの前半に深い睡眠があって、後半はレム睡眠が優勢になるというのが標準的な経過です。


これに対して、老人の睡眠図をみると、S1になるまでの時間が長くなります。


平均40分ぐらいです。


眠りに入っても、S4まで深くならないで、S2ぐらいのところをふらふらしています。


しかも夜中に何度も覚醒しています。


レム睡眠が眠りの後半に優勢になるという傾向は消え、一晩を通じてほぼ平均化されます。


そこで、老人の眠りの特徴をまとめてみると次のようになるでしょう。


若い人にくらべて老人では、羽毛 フトンに入ってから眠りに入るまでの時間が長くなります(入眠障害)。


また、睡眠中の覚醒回数が若い人に比して著しく多いです。


覚醒時間の割合も若い人と比較して長く、深い眠りであるS4が著しく減少します(熟眠障害)。

眠りは年をとるにつれて悪くなるという一般的な印象があります。


この印象のある面は眠りの研究によって確かめられていますが、確かめられていない面もあります。


たとえば、1日の睡眠時間は老人では減少すると昔から信じられていますが、まだこの考えを支持する実験的証拠は得られていません。


また、昼寝が多くなることが老人の眠りの徴候であるとしばしば言われています。


しかし、昼寝は状況次第のところがあります。


たとえば、大学生は自由時間が多いから昼寝の頻度が高いという工合です。


老人の揚合も、単に羽毛 布団 販売を退職して自由時間が多くなったために、昼寝が増加しているのかも知れません。


日本は勿論、世界的に先進国の高齢化が蒲実に進んでいますから、老人の眠りについて正しい認識が必要でしょう。


青年と老人の一晩の睡眠図を比較してみると、老人の眠りの特徴がよくわかります。

最近、全く健康と思われていた乳児が睡眠中に突然死亡することが報告されています。


たとえ羽毛 布団で眠っていてもです。

検査してもはっきりした死因が見出されていません。


乳児突然死症候群と呼ばれていますが、未熟児に多いといわれます。


覚醒時には正常に呼吸していますが、睡眠時に呼吸が止まるのです。


スタンフォード大学の睡眠障害クリニックで観察されたなかで、最も長い呼吸停止は2.7分続いたのがあります。


脈が殆ど止まるぐらい遅くなり、高度のチアノーゼ(酸欠のため唇が紫色になること)が起こり、覚醒させなければ死んでしまうことは誰の目にも明らかなほどであったといいます。


これもおそらく、未熟児ということから、呼吸中枢の成熟が遅れているために、睡眠中に呼吸が止まりやすいということ。


しかも酸欠に対しての反応が悪いために、呼吸再開がおくれて心臓が止まるのであろうと考えられています。


日本では事故死として取り扱われているために、呼吸生理学の立揚からの研究が遅れています。

睡眠時無呼吸症候群は、たとえ羽毛 ふとんで眠っていても避けられないものです。


唾眠時無呼吸症の最初の記述は、ジャン・ジロドウの戯曲『オンディーヌ』にみられます。


ドイツの伝説に、水の精オンディーヌを裏切ったために呪いをかけられ、すべての自律機能を乳母された騎士ハンスの話があります。


常に意識していなければならず、眠ると呼吸が止まって死ぬというのです。


・・・


オンディーヌ  ねえ、生きようとつとめて……あんたもやっぱり忘れてしまうわ。


騎士  生きようとつとめる!口でいうのは簡単だ。ただぼくが、生きる気にさえなったら!


お前が発ってしまったら、いままで、なんでも自分のからだがやっていたことを、今度はぼくが命令してやらせなければならないのだ。


われとわが目に見ろ、といって初めて見える。


緑の芝生も、ぼくが自分の目にそういって初めて見える。


黒い芝生なんて、見て楽しいはずがない・・・


まったく、骨身を削る仕事だ。五感、30の筋肉、骨の1つ1つまで、いちいち命令を発しなければならない。


一瞬でも注意を怠れば、聞くことも、息をすることも忘れてしまうだろう。


・・・この男は、息をするのがめんどうになって死んでしまった、なんて人はいうだろう。


・・・この男は、恋に焦がれて死んだって。


・・・お前はぼくになにをいいに来たの、オンディーヌ、なんだってお前はつかまえられるままになっていたのだ?

睡眠中に口蓋垂や舌根がたるんでのどの奥へ下がり、舌根と咽頭後壁との間が狭くなって出るものがあります。


これは耳鼻咽喉科的治療の対象になりません。


この揚合は、横向きで寝るとか、枕を少し高くして寝るとかしてのどの空気の通り路をふさがないように工夫すると止まることがあります。


騒音の程度は人によってさまざまですが、実測した値を調べてみると70デシベルになるのがあります。


普通の会話が40から60デシベル、空気ドリルが70から90デシベルですから、そのやかましさはおおよそ見当がつくでしょう。


離婚が簡単に行なわれるアメリカではいびきは離婚の理由として認められているのです。


しかし、脳生理学の立揚からいうと、いびきはもっと深刻な問題をもっています。


いびきが睡眠時無呼吸症候群のサインだからです。


唾眠時無呼吸が長く続く結果起こる慢性の酸欠状態が脳細胞に与える影響を考えると笑い話ではすまされなくなります。


睡眠中に呼吸が止まる原因として、肥満などによって気道が閉じるのではない揚合があります。


たとえば、頸椎の手術をしたときなどにみられることがあります。


これは呼吸中枢の存在する延髄が損傷されたためです。


目覚めているときは、呼吸は不規則でも一応続いていますが、睡眠時には呼吸が停止してしまいます。


この揚合は鉄の肺(人工呼吸器)が必要になります。

睡眠中の騒音は呼吸器系のいろいろな箇所で発生します。


いびきというときは軟口蓋と口蓋咽頭弓の振動によって発生する音に限るのが一般的です。


したがって、舌、頬、唇、鼻孔などで発生する音はいびきに入れません。


専門語では喘鳴といって区別しているのです。


いびきは通常口で息を吸うときに起こります。


またいびきは不随意的なものであり、覚醒すると止まります。


野生の動物はいびきをかかないようですが、狼から派生した飼犬のなかにはいびきをかくのが多いです。


主としてブルドックやペキニーズのような、鼻の奇型をもった品種にみられます。


いびきの科学的研究は専ら耳鼻咽喉科の医師によって行われてきました。


特に日本の研究は国際的によく知られていますね。


いびきの原因になるものを若干挙げると、子供では10歳以下が多く、男女比は2対1位、50%はアデノイドまたは扁桃肥大で、手術によっていびきが止まります。


アレルギー性のものが20%位あって、牛乳をやめたらいびきが止まったという例もあります。


大人では、アレルギー、鼻中隔のゆがみ、鼻翼のたるみが最も多くて全体の70%位、殊に60歳以上の老人では鼻翼のたるみが主な原因になっているといいます。


疲労が原因のことはそんなに多くないのです。


煙草が原因なのも余り多くありませんが、禁煙したら劇的に止まった例もあります。

こんにちは。


わたしは睡眠学を独自に学んでいます。


睡眠が健康的に生きるうえで大切なことだというのはみなさんもご承知だと思いますが、本当に自分の睡眠が正常なものかどうかはなかなかわかるものではありません。


身体がだるい、頭が重い、頭痛がする・・・


その原因はすべて睡眠にある可能性もあるのです。


睡眠がきちんととれていないと、心身に必ず影響が出るものです。


睡眠に関する病気は、不眠症や過眠症だけではないのです。


ここで睡眠についての正しい理解を深めてもらいたいという思いでブログをはじめました。


正しい睡眠のための寝具選びなどについても書いていくつもりです。


では、どうぞよろしくお願いします。