レム睡眠の回数はやや減少し、若い人では布団 羽毛での睡眠の後半に多いのに対して、老人では前半にもみられ、一夜を通じてほぼ一定となります。
老人の眠りの特徴を一口でいうとすれば、熟眠障害でしょう。
その結果、眠りが不足して、昼間居眠りをして不足分を補うことになるのです。
老人になるとS4が減少します。
これは徐波(デルタ波)の振幅が減少することによるものです。
この変化は睡眠の代謝モデルで説明されています。
このモデルに従うと、覚醒時に脳内で起こる過程を逆にもどすように働くのがノンレム睡眠です。
ノンレム睡眠のS2、S3、S4と進むにつれて、逆もどし過程の速度あるいは強さがだんだん増すのです。
他の代謝過程と同じように、睡眠の逆もどし作用の最初の速度は利用しうる基質の量によって決まります。
この量は覚醒中の脳の活動の強さと期間の函数です。
したがって、睡眠の代謝モデルに従うと、老人の罰の量が減少するのは、覚醒時の脳の活動が低下していることによることになります。
老人ではしばしば眠りが障害されていることが質問紙による調査で確かめられています。
このような調査の1つに、100万人以上の人たちを対象にしたアメリカ癌協会の疫学的研究の一部として得られたものがあります。
これは6年間の追跡調査をしたもので大変おおがかりなものです。